ダマスクスのアルラビホテルにて下痢に加えて激しい高熱

に襲われました。


食欲まったくなかったのですが

ウズベキスタンで日本人旅行者からいただいたポカリスエットの粉

日本から持参したフリーズドライの中華春雨スープ

下痢止めの薬

だけ胃に流し込みひたすら寝る。



14時間程寝続けて、朝目覚めると熱がダイブ下がり

なんとか走れそうな体調に回復したので出発準備。


せっかくのダマスクスもまったく観光せず第22カ国目ヨルダン

へと荒涼とした道を突き進みます。

冗談ではありません。ヨルダンです。

下のダラーてのも嫌いじゃない。


出発以来21カ国もの国々を走ってきましたが

イスラム教の国々では残念ながら人々のゴミ

のポイ捨てが盛んなように見受けられます。


ゴミだらけの道、走ってて全然楽しくありません。


普段は温和で優しいムスリムもハンドル握ると

攻撃的になるようで、クラクション鳴り止まず

楽しいツーリングとは言い難し。

下痢だし。


あー、気分悪い


そんな感じでシリア~ヨルダン国境へ


シリア入国時に回収されたピンクの入国カード

回収されたって主張しても聞いてもらえず2ドル

払って話つける。


バイク出国税、人出国税払い、出国完了


ヨルダン側へ

ヨルダン側は荷物検査が厳しく自分も鞄開けられる

こと覚悟したが旅行者というイデタチ&日の丸パスポート

のおかげでフリーパス。


三日間の保険10ドル、入国税などで約16ドル


少々めんどくさい、というか並ぶことしらない民族

に混じっての手続きはしんどいっす。


窓口に突っ込まれる無数の手、触れ合う髭髭。


イランの地下鉄も降りる人と乗り込む人の

ガチンコぶつかり合いが自分的に見物でした。


日本て暗黙の了解的に並ぶし、地下鉄も

人降りたの見はからって乗り込むし、役人は

賄賂渡さなくても与えられた仕事はきっちりやってくれるし

すごい国だと思います。


ヨルダン入国後、うとうと居眠り運転してしまい

脇道の凸凹で目覚めヒヤッとしたため、近場の

アンマンに泊まることを決意。


ヨルダンには三つの見所があると言われてます。

『死海』 『ペトラ遺跡』 『サーメル』


死海は余りに有名。

ペトラ遺跡はインディジョーンズ『最後の聖戦』の舞台。

サーメルさんはあのクリフホテルの管理人さん。



とりあえず、見所の一つサーメルさんに会うべくアンマン

市内を目指します。


何十となく大都市を走り、安宿への道を嗅ぎ分ける嗅覚

のようなものが何となく身についてきた自負があったのですが

ここアンマンはかなり迷いました。


アンマンは7つの大きな起伏を持つ丘からなり

坂道が非常に多いため,迷う迷う。

あと地球の歩き方の地図も最悪。


二時間くらい迷い、何とかクリフホテルへ。


このクリフホテル、聞いたことある方も多いと思いますが

イラクにおける日本人三人拉致事件・日本人拉致殺害事件

で日本のマスコミが殺到したホテルです。


イラクに入国する直前まで前述の方々が滞在なさって

いた宿であり、その情報ノートには「イラクへの行き方」

「イラク最高でした!!皆さんも是非」みたいな書き込み

が・・・


もちろん、やめろーて書き込みもありましたが。


日本にいると求めなくても自然とイラクやばい

とか勝手に情報が耳に入るものですが、長旅

していると自分から積極的に最新の情報を集め

ない限り、本当に世界で何が起きてるか

なかなかわからないものです。


そんな状態でホテルの情報ノートだけを頼りに旅行

すると結果的に・・・・


というわけで旅先での情報は集めまくるにこしたことはないなと

思いました。


サーメルさんと


サーメルさんはほんまにええ人で、ここまで

の善人がこの世に存在するのか?てくらいの方。


日本人旅行者から絶大な人気を誇ります。


「どういたしまして」が口癖。


ただ・・・

ホテルオーナー親子(ヨルダン人)の

サーメルさん(パレスチナ人)に対する扱いのひどさ

を目の当たりに。


イスラエルによって故国を追われ、近隣の国々に

逃げたパレスチナ人の境遇の縮図に思えて仕方ありませんでした。


クリフホテル宿代5ドル ホテル近くに日本語打てるネットカフェあり。


ダマスクスからアンマンまで走行距離230km